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2026

リーグ戦に向けて 森迫怜士

近大には、「コトダマン」が存在します。




自分たちの夢や目標を常に言葉にし、誰よりも信じ、チームを引っ張ってくれる存在です。


正直、キャプテンの自分よりリーダーっぽいなと感じることもあります。


コトダマンは、夢や目標を何度も口にします。





言葉にすることから、すべてが始まる。




その姿から教わったこと。




だから自分も、リーグ戦が終わったときにどうなっていたいのか。このチームにどんな景色を見せたいのか。


自分の理想を、ここに言葉にします。


 





2015年、ラグビーワールドカップ。


日本対南アフリカ戦。


「スポーツ史上最大の番狂わせ」ともいわれる試合。


当時11歳だった自分は、ラグビーのルールを詳しく知っていたわけではありません。


小学校の道徳の授業で、この試合に至るまでの過程を描いたドキュメンタリー映像を見る機会がありました。


そこに映っていたのは、「勝てるはずがない」といわれた日本代表が、世界屈指の強豪国を倒すまでの姿でした。


努力を笑われ、可能性を否定される。


それでも、自分たちの夢と未来のために努力を続ける。


そして最後には、誰もが不可能だと思っていた勝利をつかみ取り、日本に勇気と感動を与えた。




その姿を見た日から、自分はスポーツにどっぷりとはまった






スポーツには、人の心を動かす力がある。






いつか自分も、感動を受け取る側ではなく、感動を与える側になりたい。


自分は、そう思いました。


 




あれから11年。


自分は今、近畿大学男子ラクロス部の主将として、リーグ戦に挑もうとしている。



競技歴も、能力も、育ってきた環境も違う。


そんな人間が同じ場所に集まり、一つの目標に向かって戦う。




それが、スポーツの面白さだと思う。




自分たちが戦うのは、ワールドカップではない。

まだメジャースポーツとはいえないラクロスの、大学二部リーグです。

世界大会でもないし、何万人もの人に、自分たちの試合を見てもらえるわけでもない。





それでも、目の前にいる一人の心を、一生忘れられないほど強く動かすことはできる。


広く届けられないからこそ、関わってくれた一人ひとりに、深くて濃いものを届けられると思っています。




家族、コーチ、OB・OG、大学関係者、応援してくれる人たち。




そして何より、当事者である自分たち自身に。




本気で戦った人間にしか味わえない感動を、このリーグ戦で必ず生み出す。




ただ、頑張ってきたらそれでいいのか。


そうではない。


リーダーズブログでも述べたように、自分は、結果が出なかったことに対して「よく頑張った」「いい経験になった」といった言葉で、安易に美談にすることが嫌い。


負けたプロセスを、「エモい」という言葉で片付けるつもりもない。




あの南アフリカ戦が今も語り継がれているのは、日本代表が努力したからだけではない。




最後に、勝ったから。




結果で、それまで積み上げてきた努力の価値を証明したから。


 


自分たち4年生は、本当にたくさん負けてきた。




一部で一度も勝てず、二部へ降格した。




一部へ戻れると信じて挑んだ入替戦でも、勝てなかった。




悔しさも、情けなさも、自分たちの力が足りなかったことも、嫌というほど突きつけられてきた。




これまで積み重ねてきた敗北は、今のままでは、ただの負債。




負けた経験が、自動的に財産へ変わるわけではない。




次に勝って初めて、過去の敗北に意味を与えることができる。




だから今年、必ず勝つ。




リーグ戦を勝ち抜き、一部奪還を成し遂げる。

これまでの敗北という負債を、自分たちの手で意味のあるものに変えます。


 




リーグ戦が終わったとき、このチームに関わってくれたすべての人に、


「近大を応援してきてよかった」


そう思ってもらえるチームでありたい。







仲間には、


「あのとき負けたからこそ、今の自分たちがある」


そう胸を張って言ってほしい。







そして11歳の自分に、


「今度は、自分たちが誰かの心を動かした」


そう伝えたい。


口にした夢は、一部奪還。


この言葉を、ただの目標では終わらない。


自分たちの手で、現実にする。


近大に関わってくれたすべての人へ、勝利と感動を届けます。


近大の歴史を作る準備はできている。




全員、俺について来い。




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